UNLOCK REPORT

ひとりでできるもん

November 07, 2021

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今週はオフィスの契約を実施。法人宛に届いた郵便物を自宅に転送してもらう形にしたので、オフィスを契約したからといって今までと特に違いはない。それから、役員報酬の変更に伴って社会保険料の変更届を出す必要があるため、必要な準備を実施。電子で完結したいため(行政のあらゆる窓口はいつも平日しかやっていない)、まずはgBizIDプライムの発行手続きをしました。社会保険料は毎月Payeasyで納付していたのだけれど、口座振替可能な銀行口座を開設したので、今後は自動振替にして事務負担を最小化する予定。

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会社設立から現在まで、必要なことは全て自分で調べてこなしてきたのだけれど、全くの未知の領域に関して、タスクを分解すると大体以下の4つに分解できる。

1. やりたいことを思いつく
2. 「やりたいことを実現するためにやるべきこと」をある程度網羅的に調べる
3. 最善手を考える/設計する
4. あとはやるだけ

これらは上から順番に難易度が高くて、「2.やるべきこと」を調べていたら「1.やりたいこと」がクリアになって要件が変化したり、「3.最善手を設計している」と、「2.やるべきこと」が変化したりする。

ざっくり分類すると1,2,3は「仕事を作る仕事」、4は「やるだけの仕事」だと言える。

1,2,3の「仕事を作る仕事」はセットで総合的に考えるのが効率的なため、分業するのが難しく、「4.あとはやるだけ」の状態でないと分業は難しい。1,2,3を伴う作業を他人に任せる場合は、適当にやると丸投げに近い状態になってしまうので「本当にやりたかったこと」が実現できなかったり、意図を汲み取って実現できる人に振る場合は高い専門性/能力を要求する場合が多く、それなりにコストが高い。

すると、残った作業は「4.あとはやるだけ」になる。「仕事を作る仕事」を高いレベルで実現できた場合、「4.あとはやるだけ」は人間に振る必要すらない(プログラムにやらせたり仕組みを作ったりする)ので、結果的に全ての作業は1人で完結することになる。

専門性の高い仕事が要求されるチーム作業や、多くの組織では以下のように抽象度の高い「4.あとはやるだけ」を階層構造のようにトップダウンすることが多い。

1. やりたいことを思いつく
2. 「やりたいことを実現するためにやるべきこと」をある程度網羅的に調べる
3. 最善手を考える/設計する
4. あとはやるだけ
    2.「"あとはやるだけ"を実現するためにやるべきこと」をある程度網羅的に調べる
    3. 最善手を考える/設計する
    4. あとはやるだけ

チームで仕事をする上で重要なのは「仕事を作る仕事」と「やるだけの仕事」の抽象度の調整だと思っていて、それはコミュニケーションでカバーしたり、ある程度は構成するメンバーの経験値や専門性に依存したりする。

高い抽象度を保ったまま、専門性の高いチームに仕事を振る有能なマネージャと、「仕事を作る仕事」が上手くできない人が抽象度の高い仕事を丸投げする場合は表面的には違いが見えにくい。

後者の場合は無駄なお金を払って微妙なものが出来上がる可能性が高く、抽象度を適切に調整して協業する能力はとても大切だという抽象度の高い話でした。