UNLOCK REPORT

第3期終了

September 21, 2023

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会社の決算が終わったので、総括として久しぶりの更新。 プライベートでは第二子が生まれたり、引越しをしたり、なんだかんだで生活に変化の多い1年でした。
(というか、何もない1年はないなぁ…)

会社の成績としては、若干の赤字でフィニッシュ。 黒字だと税金の計算が面倒なので、今期は計画的な赤字。黒字の際になぜ面倒なことになるかは後述。

弊社は共同創業者と2名で運営しているのですが、株式を50%ずつ保有し、銀行口座を個人単位で完全に分離しているため、それぞれの売上、出費などを厳格に管理して金銭面でフェアな状態を作っています。

当初、このアプローチはお互いの納得感もあり、経費精算の裁量も多く、共通で必要な費用を折半することができるため、金銭面で揉めることのない素晴らしいアイディアだったのですが、事務手続きの煩雑さという課題が大きくなってきました。

たとえば、社会保険料。 当初は計算を簡略化するために役員報酬を同じ金額に揃えていたのですが、、、
・相方は経費精算枠を減らして給与を上げたい
・自分は経費精算枠を増やして給与を下げたい
というふうに、それぞれの考え方が変わっていきました。これによって、社会保険料に差が生じ、会社負担分も含めた精緻な計算が必要となりました。
(社会保険料は個人単位ではなく、会社単位で請求がくるため、フェアな状態を保つためにはその内訳を精緻に計算し内部的に管理しておく必要がある)

また、年齢が違うことで介護保険料の有無なども発生し、これらのコストをそれぞれの個人負担と適切に紐づける作業負担も発生します。

さらに、車両の購入などに伴う固定資産の扱いなど(自分はリース契約で車を導入していたのでシンプルに全額費用として処理)、費用化できる枠を計算する必要もある。。。 そして、会社が黒字となった場合は、その黒字の内訳(黒字に対する税負担の割合)も内部的に計算する必要があり、この作業はかなり難しくなってきます。

会計を個人単位で分離するこの仕組みは共通で必要な経費やコストを折半できる反面、金銭面でのフェアな状態を作るコストが大きく発生します。

それを維持するための「事務コスト > コスト折半による金銭的な恩恵」という逆転現象が発生したため、相方から株式を買い取ってそれぞれ別の道を歩むこととなりました。

元々、「前職で飼い潰されるくらいなら独立しよう」という後ろ向きなコンセプトで一緒に起業した経緯がありましたが、それぞれがやりたいこと(事業)が出てきて、その会計はさすがに分けた方が良いよね。という感じなので、同じ会社内で個人単位で会計をわけるのではなく、会社単位で会計を分ける今回のアプローチは、かなり前向きなものだと捉えています。

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第4期に関しては、会計の内部管理がなくなるため、財務的な最適化を進めようと考えています。 具体的には企業型DCの導入、銀行借入、利益の繰延など。

会計実務に関しては、まだまだ勉強が必要だなと感じるため、顧問税理士さんに教えてもらいながらスキルアップをしていきます。 会計の実務経験を一通り踏めるのは、会社を設立することの大きなメリットの1つです。